2024/9/24~9/26 @兵庫県丹波篠山市

参加者6名(うち学生3名)
島根県川本町・奥出雲町、長野県、大分県および北海道大学、大阪大学、兵庫県立大学の学生さんらを交えて、3日間かけて集中セミナーを実施しました。集中セミナーは、座学と実習を組み合わせ、かつ、座学もワークショップ形式で進めることで、一方向に情報を伝えるのではなく、双方向のやり取りを通して、知識を深めていく手法を用いて進めています。3日目に行ったロールプレイは特に参加者の皆さんの評価が高く、実際の場面を想定したやり取りを通して、学んだことを自身で説明できるようになっていただけたと思います。
参加者の声
<個別プログラムで印象に残っていることは何ですか?>
- 座学ではサルの生態について詳しく学んだ。ロールプレイでは、住民説明会でのロールプレイをおこない、推定される質問の受け答えを学んだ。
- 現場に出た際に、実際にサルを発見できた点や、おおよその場所を見れる点について、捕獲以前の調査の必要性や重要性に気づけた。
- 全部のプログラムで実践的な内容で明日にすぐ使えるものだったことが印象的だった。伴走してもらえる感覚はとても心強いです。
- ロールプレイでの質疑応答のとき、事実的な答えだけでなく、「感情を抑えられるような表現をした方がよいのか」や「代替案を提示した方がよいのか」など理論だけで答えればよいものではないのかなと感じた。普段の質疑応答とはまた違った難しさがありました。
- フィールドワークで実際に現場で調査方法、防除方法について学ぶことができた。とてもためになった。また現場にいらっしゃった農家の方の話を聞くことができ、獣害対策が効果として出ていることを実感した。
- ロールプレイWSが印象に残った。市の方も取り組んでいる内容を聞けてリアルだった、実際のロールプレイもリアルに感じた。
<集中セミナーで学んだことや今後の意気込みを教えてください。>
- 今後は、担当する市町で今回たてた計画を実現していきたい。また、サルの行動などで住民から質問があった場合は、できるだけ詳しく答えていきたい。
- 捕獲や追い払いばかりに目がいっている現状があり、現状がつかめていない点が一番の問題であると思った。調査した上でないと捕獲のために動けない、説明もできないと感じた。その上サルは群れる上に昼見えるので調査の意味はことさら重要だと思った。
- 事業はすでに動いているので、進めていく方向が示されたことで後は動いていくのみです。ただ、最後のロールプレイで専門的な知識はあるに越したことはないので、フォローしていただけたらと思いました。
- 講義では学べない実践の場の声や経験をお聞きすることができて、本当に有意義な時間になりました。また研究の必要性みたいな部分を実感として得ることができたのが初めての感覚でとても新しかったです。
- 私は現在ニホンザルの繁殖のコントロールについて研究している。実際に現場で使用することができる技術なのかどうかを考える機会をいただきました。現時点では霊長類の繁殖抑制技術では国内の社会実装は難しいと感じた。国外では使用できる繁殖抑制技術かと考えている。今後もニホンザルと共生できる社会づくりに向けて研究を続けていきたいと考えている。ニホンザルの被害及び対策について多くご教示いただきありがとうございました。
- 3日間通して学ぶことが多かった。サル対策についてある程度対策のゴールを見据えた一連の学びができることがすごいことだと感じた。自分の取り組む研究を今後つなげていけたらと思う。