2021年度の事業報告

人と野生動物の共生シンポジウムに参加

2021年3月19日

主催者である「ときわ動物園」さんからの依頼を受け、サルカンを代表して、清野紘典が宇部市のシンポジウムに参加しました。

来場者は40数名で、行政や、大学関係、一般市民の方を対象に、人と野生動物の共生に向けた課題や展望などを話し合う企画となっていました。清野は「サルの被害防除と管理方法」と題して、話題提供しました。

令和3年度福井県ニホンザル対策行政職員研修会

2022年3月18日

昨年度も依頼を受けた福井県から、今年度も市町の行政職員向けの研修会の依頼があり、鈴木・山端・清野未で引き受けさせていただきました。参加者は30名でした。

今年度は1日のみの開催で、第二期福井県特定鳥獣管理計画(ニホンザル)で定めるユニット会議の円滑な実施に向けて、1)サル対策に必要な知識を普及する、2)各ユニットの群れ管理の現状と課題を把握する、3)市町やその他関連組織が連携して計画的に対策に取り組むことの重要性や役割を理解すること、などを目的として研修会を行いました。

本来ならば数日かけてじっくり行う内容を1日にまとめたため、昨年度の研修会ほど参加者全体のつながりを創出することはできませんでしたが、アンケートの結果などからは、各ユニット単位で目的に沿った研修ができたことが伺えました。ただし、被害の少ない市町と被害が深刻で長期化している市町の職員では課題認識が異なるため、そうしたずれを解消しつつ、参加者の皆さんそれぞれが満足できるような研修会が実施できるよう、これからも研鑽を積んでいきたいと考えています。福井県様、どうもありがとうございました。

1dayセミナー(対面)

2021年12月19日

コロナ禍で実施が難しかった対面の1dayセミナーを久しぶりに開催することができ、3名の参加がありました。四国ではニホンザルの被害対策がまだまだ進んでいないため、四国中央市で開催することにしたのですが、四国からの参加者が少なく、広報不足や我々の力不足を感じた次第です。

内容はとても充実しており、ワークショップではオンラインでは体験できないような、横のつながりや講師との対話が進み、やはり研修会は対面に尽きるなあ、と考えさせられた1日でした。


参加者からの声

  • サル対策の特性を学ぶことができた。県・市・集落への提案を行っていきたいと思います。
  • 素人の考えでは解決が遠い。地道に行うことが大切だと再認識しました。住民との合意形成はおろそかにできない。
  • 大変すばらしい内容であった。今後の業務の参考にしていきたい。次回セミナーに他の職員にも参加を促していく。

2021年度集中セミナー

2021年10月18日〜20日

サルカン・2021年度集中セミナーを開催し、学生2名、行政職員2名の合計4名の参加がありました。今年度は昨年度の集中セミナーをギュッと濃縮させた講義・実習・ワークショップを組み合わせたプログラムでした(行政職員さんに5日もお休みいただくのはなかなか難しそうなので)。参加者が少ない分、参加者同士のつながりが濃くなり、かつ、内容も参加者の状況に応じてアレンジしたため、満足度はとても高かったようです。

2021年12月19日、コロナ禍で実施が難しかった対面の1dayセミナーを久しぶりに開催することができ、3名の参加がありました。四国ではニホンザルの被害対策がまだまだ進んでいないため、四国中央市で開催することにしたのですが、四国からの参加者が少なく、広報不足や我々の力不足を感じた次第です。

内容はとても充実しており、ワークショップではオンラインでは体験できないような、横のつながりや講師との対話が進み、やはり研修会は対面に尽きるなあ、と考えさせられた1日でした。


参加者からの声

  • サルの生態や行動などの専門知識や臨機応変な対策について学ぶことが出来ました。そのため、今後は軽井沢町のサルの加害レベルを判定し、それに基づいた対策をしていきたいと考えています。また、県境に分布する個体群も調査していきたいと考えています。
  • セミナーではプログラムだけではなく、講師の方々の被害状況の聞き出し方やまとめ方等多くのことを学ぶことができました。今後はコンサルとして被害対策を行うので、今回学んだことを正しい知識として普及出来ればと思っています。
  • なぜ駆除する必要があるのかや、全頭捕獲の基準などを学ぶことができた。

オンライン1dayセミナー

2021年7月15日

オンラインの1dayセミナーを実施し、22名の参加がありました。コロナ禍で対面での1dayが進められない中、オンラインでもサルカンの取り組みを知っていただきたく思い、企画しました。できるだけ講師との対話ができるよう、一方向の講義から、相談対応時間を設けておりますが、参加者の方々が相談対応の時間も参加してくださり、個別の悩みや相談などのお話を聞かせていただきました。
国(農水省)、県、市町、民間企業、大学などさまざまなご所属の方々にご参加いただき、本当に嬉しかったです。少しずつ、サルカンの取り組みを伝えていければと考えております。

オンラインウェビナー

2021年5月28日、6月4日、6月11日の三夜にわたり、サルカンのメンバーによるウェビナーを開催し、それぞれ、90名、83名、79名の参加申し込みがありました。昨年度よりも視聴してくださる方が増え、参加者も一般の方から大学関係者、民間企業の方とさまざまで、とても嬉しかったです!

 参加者からの声

  • 今回のウェビナーでは、以前中川先生の御本で出会った知識を違う側面から見直すことができ、今まで分からなかった点についても、間接的に一気に理解が深まったと感じました。
  • 生態学者の方々独特の観点を面白く拝聴しました。行動(文化?)の地域差がどのように農作物被害への対策に生かされるのかとても興味を持ちました。
  • ニホンザルの文化について、大変興味深く拝聴させて頂きました。